小児矯正について

大人の矯正治療は、成長が完了した骨の中で歯を動かすため、スペースが足りない場合に健康な歯を抜く(便宜抜歯)ことがあります。これに対し、小児矯正はお子様自身の成長発育する力を利用できる点が大きな違いです。成長期のうちに顎の成長方向を整え、永久歯が並ぶためのスペースを確保することを目指します。
当院では、不正咬合を「歯並びだけの問題」ではなく、「舌の位置や使い方」と「顎顔面の成長方向」が関わる問題と捉えています。上顎が狭く、舌が収まる場所(舌房)が足りないと、舌は後ろや下に押し込まれ、その影響で下顎が後ろへ引かれ、顎の成長が後下方へ向かいやすくなります。
新宮おがわ歯科おとな・こども歯科では、この流れに着目し、顎の成長方向への働きかけと、舌や口周りの筋肉のバランスを整える「口腔機能育成」を重視した小児矯正をご提案しています。
※効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。
このような歯並び・
症状はありませんか?

叢生(乱杭歯・八重歯)
歯が重なり合ってデコボコに生えている

上顎前突(出っ歯)
上の前歯や上顎全体が前に突き出ている

反対咬合(受け口)
下の前歯が上の前歯よりも前に出ている

開咬
奥歯でしっかり噛んでも前歯が閉じず、上下の間に隙間がある

日常的な口呼吸
テレビを見ているときなどに、ぽかんとお口が開いている

舌の癖
飲み込むときに舌を前に突き出したり、舌が低い位置にあったり、サ行やタ行の発音が舌足らずだったりする

睡眠中の様子
寝ているときにお口を開けて呼吸していたり、いびきや歯ぎしりをしていたりする

食事の姿勢や癖
猫背で姿勢が悪く、硬いものを噛むのが苦手で丸呑みしがち
特に反対咬合や顎の左右のズレ(交差咬合)などは、成長の状態によっては早めの対応が望ましい場合があります。気になる場合は、お早めにご相談ください。
治療の流れ
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STEP01
初診相談・
カウンセリングお子様の歯並びのお悩みや、普段の呼吸、癖などについて詳しくお伺いします。お口の中を拝見し、小児矯正の必要性や適した開始時期について分かりやすくご説明いたします。
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STEP02
精密検査
セファロ(頭部X線規格写真)やパノラマレントゲン、お口の中やお顔の写真撮影、光学スキャナーや型取りによる歯列模型の作製などを行い、骨格のバランスや顎の成長の方向、舌が収まるスペース、のどの空間の広さなどを調べます。必要に応じて歯科用CTを使用します。
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STEP03
診断結果・
治療計画のご説明精密検査のデータを分析し、現在のお口の状態、歯並びに影響していると考えられる要因、使用する装置、期間の目安、費用、リスクを丁寧にご案内します。保護者の方とお子様ご自身が納得されてから治療を開始します。
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STEP04
矯正装置の装着・
舌房の確保お子様のお口に合わせて作製した装置を装着し、上顎を広げて舌が収まるスペース(舌房)を整えます。装置が当たって痛みが出ることがありますが、成長に合わせて定期的に調整しながら進めます。お子様の状態によって、まずは筋機能トレーニング用の装置(プレオルソ)から始める場合もあります。
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STEP05
定期チェック・
機能トレーニング月に1回程度ご来院いただき、装置の調整とお口のクリーニング、むし歯の予防処置を行います。同時に、舌を口蓋に置く習慣(良好なオーラルポスチャー)や鼻呼吸を身につけるためのトレーニングを継続します。
当院の小児矯正の考え方
不正咬合が進む仕組み

舌の位置や姿勢が乱れると、さまざまな形の不正咬合が現れます。不正咬合があると下顎が後下方へ移動してひずみ、さらに上顎を含む鼻上顎複合体も回転しながら下方へ成長してひずみます。これらが互いに影響し合うことで、不正咬合が進みやすくなると考えています。この連鎖の入口にある「舌の位置」と、それを決める「舌が収まるスペース」に着目するのが、当院の小児矯正の特徴です。
舌房の確保と
下顎の位置の変化

舌が口蓋にスッポリ収まるスペースが不足していると、舌とその後方の組織が後ろへ押し込まれ、のどの空間(中咽頭径)が狭くなることがあります。さらに、舌が下がると舌骨も下がり、舌骨から下顎に付く筋肉群が下顎を後ろへ引きます。
上顎が広がり舌房が確保されると、舌が前上方へ収まりやすくなります。舌骨が上がって筋肉群の緊張が和らぐと、下顎の後退やひずみが解放され、下顎が自然に前へ出やすくなると考えています。当院では、強制的に動かすのではなく、環境を整え、下顎が自然な位置に出てくるのを待つことを大切にしています。治療では、噛み合わせの位置を中心に下顎の位置を誘導します。
上顎の前方成長と
鼻呼吸・気道

目指すのは、上顎が前方へ成長し、下顎も反時計回りに回転しながら前方へ移動していく、本来の成長方向です。顎の水平的な成長を促しながら、悪化した垂直的な成長の改善も目指します。顎の成長方向が整い、舌が収まる環境ができると、鼻呼吸がしやすくなり、のどの空間(気道)も確保しやすくなると考えています。
精密検査でセファロ(頭部X線規格写真)を重ね合わせ、治療前後の成長の変化を確認します。
プレオルソと
バイオブロックの使い分け

当院では、お子様の成長段階と状態に合わせて2つの装置を使い分けます。
- プレオルソ:口周りの筋肉や舌の使い方を整える、機能トレーニング用の装置です。乳歯列から混合歯列の前期に使用し、状態によってはこの段階で終了できる場合もあります。
- バイオブロック:上顎や舌房など、顎の骨格の環境を整える装置です。トレーニングだけでは十分な改善が見込めない場合に、プレオルソから移行します。
バイオブロックは装着期間が長くなることがあるため、お子様の負担を考えて、まずプレオルソから始める場合もあります。どちらが適しているかは、検査・診断のうえでご説明します。
口腔機能育成と
生活習慣の改善

普段の姿勢や舌の位置(安静時に舌が上顎に触れている状態)、正しい飲み込み方を身につける「口腔機能育成」を治療計画に組み込んでいます。装置で顎を広げても、口呼吸や舌を突き出す癖が続くと、後戻りの原因になることがあるためです。ご家庭でも取り組めるトレーニングをお伝えし、習慣の改善をサポートします。
よくある質問
何歳くらいから始めるのがよいですか?
顎の成長を利用する治療のため、乳歯と永久歯が混ざっている時期が一つの目安です。筋機能トレーニングは、それより早い時期から始められる場合もあります。適した時期は成長の状態によって異なりますので、気になった段階でご相談ください。
装置は痛いですか?
装置が当たって痛みが出ることはありますが、強い痛みを感じることは少ないです。お子様の成長に合わせて、装置を調整していきます。
治療期間はどのくらいですか?
症状や成長の状態によって異なりますが、顎の成長や永久歯への生え変わりに合わせて経過を見るため、数年単位の通院が必要になることがあります。期間の目安は、検査・診断のあとにご説明します。
福岡県糟屋郡でお子様の歯並びでお悩みの方へ

「いつから矯正を始めればいいのか分からない」「うちの子の歯並びは相談したほうがいいのか」と悩まれている保護者の方は多くいらっしゃいます。顎の成長が盛んな子どもの時期は、歯並びだけでなく、舌の使い方や呼吸、咀嚼といったお口の機能にも働きかけられる大切な時期です。
新宮おがわ歯科おとな・こども歯科では、キッズスペースを完備し、敷地内駐車場もご用意しておりますので、小さなお子様連れのご家族でも安心してご来院いただけます。永久歯が生え揃うまでお口の成長を見守り、お子様の健やかな成長を支えてまいります。新宮町や糟屋郡周辺でお子様の歯並びや口呼吸が気になる方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。
